第13号こぼれ話

今号の特集は「器をつくる」。

伊豆大島で陶芸を営む川浪ときわさんのアトリエを訪ねました。

伊豆大島の西の玄関口、元町港より三原山の山頂方面を目指し登っていく、次第に細くなる道、この先に本当に人が暮らしている場所があるのだろうか。。という道を登り続けると、突然開けた場所にたどりつき、素敵なログハウスが目に飛び込んできます。

このログハウスは島で陶芸をされている川浪ときわさんのアトリエ。以前から気になる場所でした。ログハウスの中に入ると作品に混じって飾られていた川浪さん自身の言葉がとても印象に残っています。

『土と草と木と火と時と、、ただただ自然の恵みにつつまれて、生かされ、生まれたこの土のかたち。私のなしえたことは唯一手びねりのひとゆびひとゆびに思いをこめたいと希ったこと。「我」が段々消えていく。そして光と闇のもっとむこうの大いなるものに「在るべきもの」が「在るべきように」と想いが祈りにかわる。』

とても素敵な言葉です。

自然というものは理性の及ばない世界。そして、自然界の中で唯一理性を持った人間。そんな理性を持った人間が美を見出したものは紛れもなく自然そのものから、なんですね。

「我」を消すこと、自然の姿に近づけること、そんな心得、生活するうえでもときには必要なことなのかもしれません。

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