映画『恋はフェリーに乗って』完成上映会のお知らせ

伊豆大島が舞台の長編映画『恋はフェリーに乗って』上映第1弾として下記のとおり、kichiと大島町開発総合センターにて完成上映会が開催されます!

1.開催概要

◆3月11日(金)19時~
kichi(東京都大島町元町1-9-4 高田土産店2階)

◆3月12日(土)13時~
大島町開発総合センター(東京都大島町元町1-1-14)

◎両会場とも予約不要/入場無料。開場は上映時刻の30分前。
◎上映後には監督、出演者による舞台挨拶有り(予定)。

2.作品概要

製作年:2016年 上映時間:70分
監督・脚本:高野徹
出演:戎哲史 福原舞弓 丸山昇平 島津恵梨花 ほか
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京
後援:大島町

映画の詳細については公式Facebookページをご覧ください。

3.予告編

映画『恋はフェリーに乗って』あらすじ

フェリーに乗って運ばれてきた、夏の島で生まれては消える2つのロマンス。

小説家の青年カズキ(28)は、かつての恋人だったチヒロ(28)に島で再会する。10年という時間は彼女を美しくさせ、カズキはふたたび恋心を抱く。カフェや港で彼女と話し、夕暮れの海辺でキスを迫るが…。

そんな折、レイコ(28)とユカ(24)という観光客の女性に出会う。レイコはチヒロにうりふたつで、一毅はまたもや恋に落ちてしまう。

監督メッセージ

伊豆大島がこの映画を撮らせた。

大島にはじめて滞在したのは2013年の夏だった。竹芝桟橋からフェリーに乗って東京の街がどんどん遠ざかっていくことに大きな快感を得たのをよく覚えている。

休暇を利用して1週間いたが、豊かな自然と島の人の魅力に心を奪われた。帰ってからも、島の映画が撮りたいなあとぼんやり考えていると、土石流災害という悲しい出来事が島で起きた。

それから少しずつ企画を立てはじめて映画を撮るチャンスをつかんだ2015年5月。脚本を書くために大島に何度も足を運んだ。その中で、大島に移住をした若い人たちと知り合った。彼らは、ぼくたちが普段当たり前と思っている社会の枠組みからあえて逸脱し、自身にとって最も価値あることを信じて生活しているように見えた。

もちろん互いに手を取り合い助け合ってはいるが、しっかりと自立している。彼らの生き方がとても眩しかった。単純に尊敬の念を抱いた。彼らと大島の自然に影響されて、あれよあれよと脚本は変わっていった。なんなら彼らと島のドキュメンタリーを撮りたいと真剣に悩んだ時期もあった(次回に譲ることにした)。

撮影がはじまると至らない点も多々あり島の人に怒られたりもしたが、無償の愛と呼びたくなるような親切を毎日のように受けて、どうにか撮り終わった。ただただ感謝しかないのだが、誤解を恐れずに言えば、映画を撮らせてやろうという力学を島に感じた。大島が映画を撮らせてくれたんだなあ。東京に向かうフェリーでそういう風に思った。

港の方を見ると、撮影を通して友人になった島の人たちが手を振っている。

『映画と一緒に帰ってきますね。』

心の中でそうつぶやいた。

監督 高野徹プロフィール

1988年生まれ。横浜国立大学大学院都市イノベーション学府修了。
商業映画やテレビドラマの助監督、広報映像の制作を行っている。2010年に監督した『濡れるのは恋人たちだけではない』が、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭や北京獨立電影展など、国内外の映画祭に出品され高い評価を得る。その後も精力的な制作活動を続け、本作が長編初監督作品となる。

伊豆大島ナビはさまざまな角度から伊豆大島を見つめ、感じたことを、伝えたいカタチにして発信していきます。

facebookページ『伊豆大島』では“今”の伊豆大島を発信中!

『つばきッチン』は食と地域とデザインをつないで島の魅力を探るプロジェクトです。島の食材をふんだんに使った美味しく楽しいメニューを提供していきます。

Page Top